2020年12月25日公開、映画『えんとつ町のプペル』。
お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんが原作絵本を手掛けたことや、クラウドファンディングという作成方法も話題になりましたよね!
今回は、そんな絵本を原作とする映画『えんとつ街のプペル』を取り上げてご紹介致します。
実はこの映画『えんとつ街のプペル』の原作は、レビューを散見すると、「つまらない」、「伝えたいことは何?」等の感想もちらほら見えます。
そんな映画『えんとつ街のプペル』は本当につまらないのか、プペルの正体や、西野さんが伝えたいことの意味などを掘り下げて解説していきます。
プペルの正体、オマージュは何か?ルビッチは?作品の意味とは?
皆さんの感想も参考にしながら、解説していきますね!
えんとつ町のプペルはつまらない?
「映画 えんとつ町のプペル」冒頭3分をノーカットで公開、プペル誕生の瞬間も pic.twitter.com/NXEHwiscon
— . (@gnfjyuu) December 16, 2020
映画『えんとつ町のプペル』はつまらないのか?
まずは、原作絵本の観点から検証していきます!
結論から申し上げますと私の意見はNOです。
しかし、やっぱりネガティブ意見もあるようなので、私が確認できた絵本『えんとつ町のプペル』のネガティブ意見を、大きくまとめて下記に3点列挙してみます。
- 文章が下手
- 人物描写が弱い
- 世界観の説明が足りない
皆さん結構辛口なんですね・・
では、なぜこのようなネガティブな意見が出てきてしまったのか。
検証していきたいと思います。
『えんとつ町のプペル』つまらない?①文章が下手?
まず、『えんとつ町のプペル』の文章が下手という意見。
これに関しては全く感じませんでした、個人差はあると思いますが・・・。
『えんとつ町のプペル』前半の絵本特有のリズム感のある文体、絵本に長い間触れていなかった私は懐かしい気持ちすらしました。
また、このリズム感ですが、後半になると薄れていきます。
『えんとつ町のプペル』原作者の西野さんは、わざとこのような文章にしているのではないでしょうか?
ストーリーの結末をしっかり読者・子どもにも味わってほしいからでは?と思われるのです。
『えんとつ町のプペル』つまらない?②人物描写が足りない?
2つ目、『えんとつ町のプペル』の人物の描写に関してですが確かに足りていません。
ルビッチが「プペルのせいで学校で虐められたから君とはもう会わない」というシーンに、感情移入ができないという方も、いらっしゃったのでは?
しかし、私は現代のリアルを風刺する上で、妥当なストーリーだと思いました。
実際に西野さんは風刺という言葉をインタビュー等でも使用していますし、「プペルと仲良くしてほしい」という意見は、西野さんの求めている風刺には当てはまらなかったのかも。
また、『えんとつ町のプペル』のラストシーンの「プペルがルビッチのお父さんの生まれ変わり?」のような解釈も、納得できない方もいらっしゃるようでした。
ですが、ビジュアル面でも生かしたかった『ハロウィン』というモチーフをストーリーの根幹に組み入れる手段としては、とても良いと感じます。
『えんとつ町のプペル』はつまらない?③世界観の説明が足りない?
3つ目は、『えんとつ町のプペル』の世界観の説明が足りないという意見。
ここが一番意見の分かれるところかと思いました。
しかし、『えんとつ町のプペル』においては、ハロウィンのモチーフも岸壁のモチーフも、想像を掻き立てる余白を残しておくという事は児童文学としては効果的だと思います。
『えんとつ町のプペル』はつまらない?④映画化する事による物語の拡張性
絵本『えんとつ町のプペル』は、背景を含む絵を凝って鑑賞したり、物語の背景に想いを馳せながら読むともっと時間をかけて読む絵本です。
『えんとつ町のプペル』は、内容だけなら10分程度で読み終われるような絵本ですよね。
映画化により、最初に挙げたネガティブイメージは、解消できる可能性を十分に持っています。
絵本では世界観にも人物にも余白を残し、できるだけ細かい描写を削ぎ落とし、その後の作品でそれを深堀したいと西野さんが元々考えていたとしたらかなりの策士ですね、、
ですが、絵本の2冊目や小説、短編でも映像作品等を考えていた可能性は十分ありますし、『えんとつ町のプペル』は絵本だけで終わらせない構想を持ってたとも考られます。
そう考えると、絵本でつまらないとしても、映画でこそ『えんとつ町のプペル』はもっと輝くことになるかもしれません。
映画が伝えたいことやプペルの正体とは?
🎃.*・。
ハロウィンの夜に現れた
ゴミから生まれたゴミ人間「ハロウィン・プぺル。
キミのなまえだ」ひとりぼっちのルビッチと親友に ⋆。˚#窪田正孝#えんとつ町のプペル#12月25日公開 pic.twitter.com/t03ZkemKR6
— 【公式】『映画 えんとつ町のプペル』 (@poupellemovie) November 9, 2020
続いて、『えんとつ町のプベル』の伝えたいことやプペルの正体を、検証していきますね。
「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」
絵本『えんとつ町のプぺル』が伝えたいことは、冒頭文から始まる通り「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」というのが西野さんが最も重きを置いている主題でしょう。
一度は身の保身のため、自分の気持ちを信じられず、プペルと距離をおいたルビッチ。
そのルビッチを信じ続け、お父さんの写真が入ったペンダントを探し、なお”ホシ”を見せてあげたいという純粋な気持ちを貫いたプペル。
最後に2人で見た”ホシ”は、例え1人でも自分の気持ちを信じ抜く決意をルビッチにさせたはずですよね。
私はルビッチを現代人のオマージュだとして読みました。
子どもの煙突掃除屋という設定も、貧困層の子どもが煙突掃除をして家計を助けるという歴史になぞらえてのことだと思います。
煙突掃除する人を幸運の象徴とする文化もありますので、終盤の展開を考慮するとどちらにもかけているかもしれませんね。
金銭的には貧しくないが、現代は精神的に貧しいという考えや、時間に拘束され搾取される現代というイメージも含まれているかもしれません。
そんな現代でも、周りからなんと言われようが『えんとつ町のプペル』では「自分を信じ抜くことの大切さ」を、表現しているのではないでしょうか。
プペルの正体
プペルは空から落ちてきた心臓がゴミの山に落ちて生まれたゴミ人間。
ゴミ人間というネーミングが結構強烈だなと感じましたが、児童文学なので直接的で掴みやすいのかもしれません。
ゴミの山で自分を肉付けし、生まれたプペル。
実は頭にはルビッチの探していたお父さんの写真が入っていた銀のペンダントが隠れていましたね。
ルビッチはハロウィンの日にお父さんが会いにきてくれたんだね、と解釈しています。
プペルがルビッチのことを自分の子どもだと認識していないのを考慮すると、プペルはルビッチのお父さんの生まれ変わりだと言うのが定説でしょうか。
映画『えんとつ町のプペル』を観た人の感想は?
えんとつ町のプペル❗️凄い❗️
西野さん、素敵な時間をありがとうございました💝#えんとつ町のプペル pic.twitter.com/iN6vy3XXuX— とりさん (@mZBtgGttypx5WGJ) December 24, 2020
最後に、映画「えんとつ町のプペル」に対する人々の声を集めてみました!
映画『えんとつ町のプペル』に期待の声!
最後に、映画「えんとつ町のプペル」に期待を寄せる皆さんの声を集めてみました。
えんとつ町のプペルを映画見る前に無料のところで読んだけど面白い。絵本にそんな緻密なストーリーは求めてない。子供でも分かるような話でどれだけ心に刺さるかが大事。それが刺さった。あとキングコングが歌ってる曲が好き。あれ映画館で流されたら泣いちゃうかも。映画はマジで楽しみにしてます!
— ニホントナカイ (@kKnz7JeTs0qN59W) August 20, 2020
えんとつ町のプペルめっちゃ見たい。
勿論鬼滅も最高の映画だった。
でも期待度ではプペルの方が上回ってる。
バックボーンがあり過ぎて観ないわけにはいかない。
#えんとつ町のプペル— 🐍RYO T👑 (@ryo_t_10) December 21, 2020
えんとつ町のプペル絵本で読んだことあるけどこれは期待できる映画になったな
— ジェレちゃん (@jeremia_kuma) December 15, 2020
えんとつ町のプペルが超見たい!
劇場版鬼滅の刃の映画より期待大!!情報が公開されてきてるけど多方面にスタッフが豪華過ぎる!原作も映画化意識して作ってたとは。
ジャンプの真ん中ぐらいの作品を一流のアニメスタッフが作った超大作より原作の差で面白いのでは??#えんとつ町#鬼滅の刃
— ヤス (@searchmeshi) December 20, 2020
映画えんとつ町のプペルの公開が迫ってきて冒頭シーンや曲をヘビロテして期待が日に日に高まってるんだけど、ほんとにこの期待を超えてくるのかドキドキする。きっと超えてくれると信じてる!#えんとつ町のプペル
— いっちー/ポジティブな人 (@kumacharo115) December 18, 2020
【映画】えんとつ町のプペル
12/25に公開絵本読んでないけど、なぜか楽しみにしているやつ
(いろんなとこでプロモ観てるからだろうな)噂に聴くと泣けるらしい
クリスマスは仕事終わったあと観に行くか!
最近感情移入しすぎるから、4回位泣くかもしれんw pic.twitter.com/OxTRCOV1VS
— ましゃーん@色々 (@Sv1XTn9D73LtBGZ) December 21, 2020
えんとつ町のプペルができるまで展へ行っていました。
スタジオ4℃の職人たちの熱量に感無量😭
映画ホント楽しみです‼️#えんとつ町のプペル #えんとつ町のプペルができるまで展 #スタジオ4℃ pic.twitter.com/CwH7otxxuT
— シルクハット (@poupelle001) December 20, 2020
映画『えんとつ町のプペル』を観た人の感想は?
続いて、映画『えんとつ町のプペル』の映画を観た人の感想をご紹介していきます。
昨日えんとつ町のプペルを子供達と観に行きました。
あんなに号泣した映画は初めて。
エンドロール終わるまで誰も出て行かない光景を見たのも初めて。
映画パンフレットを買ったのも初めて。
もう一回劇場で観たいと思ったのも初めて。
そしてツイートも初めて(笑)#えんとつ町のプペル #映画 pic.twitter.com/slUquXZ5yO— あきっぺ (@koujyun10) December 25, 2020
えんとつ町のプペル観てきた⭐️
夢、友達、親子、信じる心、人と人とのつながりに泣いてた。映像も音楽も素敵でとてもおもしろかった。
最後は拍手したくなる映画でした。
WinWinWiiin見てたから知ってる面白さもあって、知るって大事だなって思いました。 pic.twitter.com/0v27bTzg9h— さあか 🐰🌻 (@ume_0205) December 25, 2020
『えんとつ町のプペル』映画観に行きました。
これはもう観なくちゃもったいない!!
あの役者が嫌いとか、あの芸人が嫌いだからとか、そういうのは考えずにまずは素直な気持ちに頭の中をリセットして構えず観に行って欲しいです。本当に素敵な作品を観れて良かったし、ラッキーだった(о´∀`о) pic.twitter.com/IuGCD9LC7M
— たまごカボチャ(ミィ) (@tamagokabocha) December 25, 2020
えんとつ町のプペル
めっっっちゃ良かった✨✨✨
鬼滅を親子で…ってのは苦手のお子さんいると思うけど
プペルは全然オススメできる!!!
これは見た方が良いな~😌原作絵本知らないけど、全然楽しめた💕💕
アニメ劇場作品としても相当レベル高い。うちの中では君の名はと同じくらい感動した💖 pic.twitter.com/z7YUmLVtPe— からあげ@剣槍💖 (@nazonoagemono) December 26, 2020
えんとつ町のプペル本気で泣いた。
フォロワーいないけど誰かに届いてほしい。#えんとつ町のプペル pic.twitter.com/smRge0oKcm— ZERO (@ZERO12845326) December 25, 2020
誰かに言ったら絶対バカにされるような、途方もない、そんな大きな大きな「夢」を、何歳になっても見続けていこう。
こじんまりまとまる人生なんてやっぱりつまらない。
ここ数年の間、どこか忘れかけていた大切な事を思い出させてくれた『えんとつ町のプペル』。
心からありがとう(^^)
— りょう (@fNRAJQC51aPx8KE) December 27, 2020
驚くほど映画『えんとつ町のプペル』のレビューは良いみたいですね!
しかし、中には「つまらない」といった辛口のレビューも・・・
えんとつ町のプペル、驚くほどつまらない。誰かの薄っぺらい価値観を疑う事なく作品にした感じ。凄い作品だろ?っていうドヤ感が丸見えで製作委員会の序列も香る日本映画にありがちな駄作。ハリウッドのように時には監督の意向を無視してもエディターがバッサリ編集するような客観的な視点が全くない。
— HJ19970404 (@hj19970404) December 27, 2020
えんとつ町のプペル、西野がBUMP OF CHICKENのグングニルを今更聞いて光を見出して描かれた物語。
自己肯定感の脱皮お化けか?とは思うがつまらないわけではないが面白いわけでもないです。
マジでただのグングニルのFlash動画です。— 秋(any本) (@Aki777343) December 29, 2020
皆さん、様々に意見があるようですね!
まとめ
映画館で貰ってきました!!
楽しみです!!#えんとつ町のプペル #西野亮廣 pic.twitter.com/aNAaRcAUd9— Noah (@Noah14663732) December 1, 2020
以上『えんとつ町のプペル映画はつまらない?伝えたいことや正体とは?』をお届けしました!
いかがだったでしょうか。
2020年12月25日公開、映画『えんとつ町のプペル』、公開がもう直ぐですね!
公開前にこの記事で映画『えんとつ町のプペル』がつまらないという理由、伝えたいことやプペルの正体の解説、映画の意味など、少しでも皆さんの心に留めるところがあれば嬉しいです。
つまらない作品が映画になると特別面白くなってしまうという現象は往々にしてありますので、原作絵本がつまらないという方ほど観てほしい映画です。
また、映画『えんとつ町のプペル』ならではの解釈や意味の改変もあるかもしれません。
映画『えんとつ町のプペル』では、絵本とは別のプペルの正体や西野さんの現代人に伝えたいこと、細かく描写することでもっと鮮明に見えてくるかもしれません。
ぜひ、映画館で映画『えんとつ町のプペル』を楽しみたいですね!